ドウェイン・ジョンソンのプロフィール
本名: ドウェイン・ダグラス・ジョンソン
生年月日: 1972年5月2日
出身地: アメリカ合衆国カリフォルニア州ヘイワード
身長: 193cm
別名: ザ・ロック（プロレス時代のリングネーム）
職業: 俳優、元プロレスラー、プロデューサー
経歴
プロレスラー（WWE）での活躍
ドウェイン・ジョンソンは1972年カリフォルニア州生まれ。父親は黒人カナダ人プロレスラーのロッキー・ジョンソン、母親はサモア系のアタ・ジョンソン（プロレスラー＊ハイ・チーフ＊ピーター・マイビアの娘）というレスリング一家に育ちました。若い頃はアメリカンフットボールで活躍し、1991年にはマイアミ大学で全米大学選手権優勝を経験しました
しかし怪我でプロフットボール選手の道を断念し、家業であるプロレスに転向します
1996年に“ロッキー・マイビア”のリングネームでWWF（現WWE）デビューを果たし、新人ながらインターコンチネンタル王座を獲得するなど早くも頭角を現しました。しかし当初のベビーフェイス（善玉）キャラクターは観客に不評で、後に強気なヒール役「ザ・ロック」に路線変更すると、一転して人気が爆発します。以降、ストーン・コールド・スティーブ・オースチンやトリプルHら当時トップスターとの抗争で活躍し、1998年には初のWWE世界ヘビー級王座（当時WWF王座）に戴冠しました。2000年代初頭までに“ザ・ロック”はプロレス界を代表するスーパースターとなり、通算で世界王座を8回獲得しています。
ジョンソンは2004年に俳優業専念のためWWEを一時引退しましたが、その後も節目に特別出演しています。2011年に7年ぶりにWWE復帰を果たし、ジョン・シナとの抗争から2012年「レッスルマニア28」でのメインイベントに出場し、この大会は全世界で6700万ドルの売上を記録するWWE史上最大のPPVとなりました。2013年にはWWE王座（通算8度目）も獲得しています。近年でも2023年9月にサプライズでWWE番組に登場するなど、不定期に古巣に顔を出しています。
俳優としてのキャリア
プロレスでのカリスマ的人気を背景に、ジョンソンはハリウッドからも注目されるようになります。
2001年公開の映画『ミイラ**2』（原題:The Mummy Returns）でスクリーンデビューし、翌2002年にはスピンオフ作品『スコーピオン・キング』で映画初主演を飾りました。以降、俳優業に本格転身するため2004年にプロレスから退き、アクションやファミリー映画を中心に活躍します。
2000年代後半から2010年代にかけてジョンソンは数々の話題作に出演しました。
ディズニー映画『ゲーム・プラン』（2007年）や『ウィッチマウンテン/地図から消された山』（2009年）、ファミリー向けコメディ『妖精ファイター』（2010年）などに出演しつつ、アクション映画では『ワイルド・スピード』シリーズに2011年の第5作目『Fast Five』から参加しシリーズの世界的人気拡大に貢献しました。
以降、『ワイルド・スピード MEGA MAX』以降のシリーズ4作品（2011–2017年）に登場し、スピンオフ作品『ホブス&ショウ』（2019年）では主演を務めています。その他にも『G.I.ジョー バック2リベンジ』（2013年）やマイケル・ベイ監督の『ペイン&ゲイン』（2013年）といったアクション作品、ディザスター映画『カリフォルニア・ダウン』（2015年）などに主演し、幅広い役柄を演じました。2016年のディズニー長編アニメ『モアナと伝説の海』ではマウイ役の声優を務め、作品は世界興行収入6億4500万ドルのヒットとなりました。また近年ではNetflix映画『レッド・ノーティス』（2021年）やDCコミックス原作のヒーロー映画『ブラックアダム』（2022年）など超大作にも主演しています
ジョンソンはテレビ界でも活躍しており、HBOのコメディドラマ『Ballers/ボウラーズ』（2015–2019年）では元NFL選手の主人公を演じ、高評価を得ました。さらに自身の半生を題材にしたシットコム『ヤング・ロック』（2021–2023年）を製作・主演し、リアリティ番組『The Titan Games』（2019–2020年）ではホストを務めるなど、映像コンテンツの幅広い分野で存在感を示しています。
ドウェイン・ジョンソンの主な映画・テレビ出演作と評価
| 映画タイトル (公開年) | 世界興行収入 |
|---|---|
| ワイルド・スピード SKY MISSION (2015年） | 約15.16億ドルstatista.com |
| ワイルド・スピード ICE BREAK (2017年） | 約12億ドル以上people.com |
| ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル (2017年） | 約9.62億ドルbusinessinsider.com |
| ジュマンジ/ネクスト・レベル (2019年） | 約8億ドル |
| ワイルド・スピード/スーパーコンボ (2019年） | 約7.60億ドル |
※上記は主な例です。ジョンソン出演作の累計興行収入は非常に高く、Fast & Furiousシリーズの一部作品は世界興収10億ドルを超えています。また『モアナと伝説の海』（2016年）も約6.45億ドルの興行収入を記録し、批評面でも高評価を受けました。ジョンソンのこうしたブロックバスターへの貢献により、彼自身も世界で最も稼ぐ俳優の一人となっています。実際、2019年と2020年にはフォーブス誌の「最高収入俳優」ランキングで連続首位を獲得し、それぞれ年間約8700万ドル以上の収入を記録しました
ビジネス活動
ドウェイン・ジョンソンは俳優業以外にも精力的にビジネス展開を行っており、飲料ブランドから映像制作会社まで多岐にわたる事業を手掛けています。その主な企業・事業と業績・影響を以下にまとめます。
| 企業名（事業開始年） | 事業内容 | 主な実績・影響力 |
|---|---|---|
| テレマナ・テキーラ (Teremana Tequila, 2020年発売) | プレミアムテキーラブランド | ジョンソンが2020年に共同創業した高級テキーラ。発売からわずか3年で年間販売数量が100万ケースを突破し、「史上最大級の新ブランドデビュー」と評されています。急成長により評価額35億ドルとの報道もあり、セレブ発の酒類ブランドではトップクラスの成功を収めています。 |
| ZOAエナジー (ZOA Energy, 2021年発売) | エナジードリンク飲料 | ジョンソンが共同設立したゼロシュガーのエナジードリンク。大手飲料会社モルソン・クアーズと2021年に独占販売契約を結び市場展開。2022年の売上は1億ドルを超え前年比+138%成長と報告されており、業界でも有数の成長ブランドとなっています。2023年にはモルソン社が追加出資し、国際展開を加速させる計画が発表されました。 |
| セブン・バックス・プロダクションズ (Seven Bucks Productions, 2012年設立) | 映画・テレビ制作プロダクション会社 | ジョンソンと元妻ダニー・ガルシアが2012年に共同設立した制作会社。社名は彼が米国カナディアンフットボールリーグから解雇された際に所持金が7ドルしかなかった逸話に由来します。主にジョンソン主演作の製作に関与し、その累計興行収入は46億ドルに達しています。2024年にはディズニーと優先契約を締結するなど、ハリウッドで影響力を持つ制作スタジオとして地位を確立しています。 |
| その他のビジネス | XFL（エックスエフエル）: 2020年にジョンソンらが買収した米国のプロアメフトリーグで、2023年シーズンの運営を実現。初年度は約6000万ドルの赤字計上となりましたが、放映権収入や長期計画により2027年まで運営資金は確保されており、今後黒字化を目指すとされています。 アパレル等: アンダーアーマー社とのコラボでトレーニングウェア「Project Rock」ラインを展開するなど、フィットネス関連商品でもブランドを持っています。 |
ジョンソンの事業領域は年々拡大しており、特に酒類ビジネスの成功は際立っています。テレマナ・テキーラは品質とブランディングで高評価を得て市場を席巻し、競合のジョージ・クルーニーのテキーラブランドを上回る売上を達成したとも報じられました
またZOAエナジーは健康志向を打ち出した成分構成で差別化を図り、市場のニーズに応えています
セブン・バックス社はジョンソン自身のスター性を武器にヒット作を連発し、大手スタジオとの提携でさらなるコンテンツ展開が期待されています。こうした多角的ビジネスにより、ジョンソンは俳優・プロデューサー・実業家として総合的な成功を収めています。
最新のニュース（2024年～現在）
映画・映像関連: 2023年にはアクション大作『Fast X（ワイルド・スピード/ファイヤーブースト）』のエンドクレジットシーンにて電撃的にシリーズ復帰を果たし、かつて確執が報じられた主演のヴィン・ディーゼルとも和解したことが明らかになりました
ジョンソンは自身の代表キャラクターであるルーク・ホブス役で今後のシリーズ作品に登場予定で、次回作『Fast X: Part II（仮題）』に繋がるホブス中心のスピンオフ映画が製作されると発表されています
また、クリスマスを題材にした新作アクションコメディ映画『レッド・ワン（Red One）』に主演し、同作は2024年末に配信公開されました
ディズニーはジョンソンが声優を務め大ヒットしたアニメ映画『モアナ』の実写リメイク企画を進行中で、ジョンソン自身が製作・出演に関与すると発表されています（2023年発表）。テレビでは自身の幼少期を描いた『ヤング・ロック』が2023年にシーズン3で終了しましたが、今後もプロデュース業を含め多方面で新プロジェクトが控えています。
一方、ジョンソンが共同オーナーを務めるXFLは2023年に再始動シーズンを迎えましたが、初年度は大きな投資期間となりました。それでもジョンソンは「長期的視野で成功させる」と意欲を示しており、スポーツ事業にもコミットしています。
ハリウッドの動向にも影響力を持つジョンソンは、2023年の全米脚本家組合・俳優組合ストライキの際、俳優支援基金に史上最高額となる7桁（数百万ドル）の寄付を行い大きな話題となりました。この寄付はストで収入を絶たれたエンターテイナーたちへの緊急支援となり、「業界のリーダーとして非常に意義深い行動」と賞賛されています。こうした社会貢献や慈善活動にも積極的である点も、ジョンソンの最新トピックとして挙げられます。
私生活・家族
ドウェイン・ジョンソンは家族を大切にすることで知られています。最初の結婚相手は大学時代から交際していたダニー・ガルシアで、1997年に結婚し娘のシモーネ・アレクサンドラ・ジョンソン（2001年生まれ）をもうけました。
夫妻は2008年に離婚しましたが、ビジネスパートナーとして現在も良好な関係を保ち、ガルシアはジョンソンのマネージャーや共同事業者（セブン・バックス社の共同創設者など）として活動しています。
シモーネさんは父の後を継ぎプロレスラーの道に進み、2020年にWWEと契約、現在はリングネーム「アヴァ・レイン」としてデビューしています（WWE NXT所属）。
ジョンソンは2019年に長年のパートナーであった歌手のローレン・ハシアンと再婚しました
ハシアンとの間には2人の娘、ジャスミン（2015年生）とティアナ（2018年生）がいます
自身が幼少期に転校や貧困など苦労を経験したこともあり、ジョンソンはSNS等で家族との時間や子育ての様子を頻繁に公開し、良き父親としての一面もファンに愛されています。
家族以外では、父ロッキー・ジョンソンは2020年に75歳で逝去し、ジョンソンはその死を悼むコメントを発表しています。母アタさんは現在も健在で、イベントに同行する姿も見られます。彼は自身のルーツであるサモアと黒人カナダ系の文化も誇りにしており、サモアの名誉酋長の称号を授与されています。さらにジョンソンは米国とカナダの二重国籍を持ち（2009年にカナダ市民権取得）、多文化的背景を持つスターとして国際的な親しみも得ています。
私生活ではボディメイクやトレーニングへのストイックさも有名で、“チートデイ”の豪快な食事風景がSNSで話題になることもしばしばです。また非常に社交的な人格者として知られ、共演者やスタッフからの信頼も厚い存在です。近年、一部で将来の政治家転身を期待する声もありましたが、ジョンソン本人は「家族と過ごす時間を大切にしたい」として政治進出の可能性を否定しています。総じて、ドウェイン・ジョンソンは良き夫・父であり、家族思いの一面を備えつつ、世界的エンターテイナーとして多方面で活躍し続けています。
コメント